〈はじまり〉
2020年7月。世界が”COVID-19”の猛威に見舞われ、恐怖と先の見えない不安で混乱状態の中、福岡で一つのワークショップが開催されました。
福岡市科学館主催「5G・IoTデザインワークショップ」。
初めて出会った人達とチームを組み、地域の課題を解決すべく新しい”何か”を創り出すこと、それがミッション。
コロナパンデミックの最中ということもあり、メンバーは一度も対面することなく、オンライン参加となりました。ZoomやSlackなどを使ったコミュニケーションです。
ゆうや、ちかげ、かめ、たか。そしてメンターのたえこ。この5人に与えられたテーマは”農水産業”。非生産者で、職業も経歴も異なる5人が農水産業にかかわる課題を発見し解決策を提案しなければなりません。
5人それぞれの視点から問題を提起し、共感し、学びあい、議論を深めていきました。
私たちが着目した問題は、生産者は農産物を価格でしか判断されず、こだわりが消費者に理解されにくいこと。また消費者は情報を得ることが容易であるとは限らないため、価格でしか判断できない部分があるということ。いろいろな判断があっていい。もっと農について知ろう!
「農」を身近に、もっと楽しく。もっと豊かに。(nou more:「農」more : もっと「農」を!「農」のその先へ!)きっとできるはず。ビジョン・ドリブン。
調整は発表の直前まで続きました。
審査員はスタンフォード大学(医)SLDDDRS 西村俊彦所長をはじめとする各界の5G,IoTの真髄を体得されている方々。
結果私たちは3つの賞をいただきました。
・福岡市科学館賞
・エフェクト賞(株式会社エフェクト様よりいただきました。)
・He for She 賞(一番混沌としていて、楽しく活動したチームに送られる賞なのだそうです。光栄です。)
〈誕生〉
こうしてnoumore は生まれました。
科学館の講座をおえたnoumoreは、実際に”より豊かな「農」への関わり”をめざして活動を開始します。
まず子どもたちへ向けて。これからの未来を生きる子どもたち。急速に広がるDX,IoT,5G。これらの技術が当たり前の世界を生きる子どもたちへ「農」を知ることでもっと豊かで自由になってほしい。
「知る方法」を{知る」ことで自分で判断できる自由を手に入れてほしい。
そして「体験すること」で自分事として「農」を感じてほしい。
noumore の願いです。
〈ひろがり〉
2021年、noumoreは経済通産省主催「デザイン経営」のためのプレゼン会で、農業用土壌改良材の開発者であり土壌医検定2級を保持するぬるゆ氏と出会います。
作物を育てるために必要な”土”について専門的知識を有したパートナーはとても心強い存在となりました。
〈現在・そしてこれから〉
現在2021年8月開催予定、小学校中学年児童向けワークショップ「カレーの中の野菜たち。~あなたはどこからきたの?(仮)~」を準備中です。
野菜の産地に着目し、多面的な気づきを目的としています。夏の自由研究としても利用しやすいものになればと思っています。
今後、「子ども」と「農」をテーマとした企画を順次開催していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
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